シュールな関係
第17章 入れない世界 前半
大和の行動に
背中に冷や汗が走る
周りから突き刺さるような
痛い視線が
あるって言ってる時に
全く・・・!!!
あっ
また嫌な…視線だ
セレブのお嬢様…かしら?
どこの馬の骨か分からないのが
一緒に来て
御曹司や社長のご子息と
一緒にいるのが
許せないってことね・・・
上品に着かざして微笑んでても
セレブでも一般人でも
程度や嫉妬は同じか・・
チラリと…大和が周りを見て
周りから…隠すかのように…
わたしの前に
盾になって人目を…遮る。
「気にすんな…って言っても
ゲスどもの視線で無理かも
知れねぇけど
奈緒すげぇ綺麗だから…
嫉妬されてるんだよ
それに別のも感じねぇか?」
「別のモノ?」
・・・なんだろう?
「まわりの男の…熱い視線も
感じるだろ?」
俺もそのうちの一人…っと
自分を指さしながら…話す
「それにさーーーー
もし何かされたら…
俺がガツン
と言ってやるからさ
奈緒はいつもみたいに
バカなコトを
言って笑ってろよ…なっ?」