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シュールな関係

第18章 入れない世界 後半

「雅也君 


瑠璃との…見合いを

断るとは…一体どういうことだ?



両親とも話されたのかね?



娘の気持ちは…どうなるんだ?」





広間の中央


シャンデリアが光り輝く

ゴージャスな雰囲気



華やかな会話が飛び交う会場

とは対照的に

藤堂財閥の 藤堂博文が

殺気がかった興奮気味の表情

にかわる・・・。







「藤堂さんにも…瑠璃にも

わたしの一存で


申し訳ありませんが・・・



お付き合いも出来ません」



俺の話を

黙って聞き…手に持つ洋酒を

怒りで震え

ゴクゴクと一気に飲み干しす。




角ばった顔 

小太りの大柄な体

オールバックの白髪交じりの髪


笑顔が似合わない…腹黒い…男




ある程度汚い事をしながら

のし上がってきた…らしい…。





「見合いどころか…二人には


直ぐにでも…両家が認める

結婚前提の付き合いをさせる

つもりだ


君の母上にはもう既に

話はとおっているはずだか?




それに…瑠璃が雅也君の事を

昔からずっと好きでいたらしく


今日も会うのをどんなに楽しみに

していたか・・・


娘の気持ちを分かるのかね?」



目の奥は冷たく笑っていない。




「彼女は可愛くて…

魅力的ですがーーーーーー


恋愛にはほど遠く
 

妹にしか…映りません」



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