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シュールな関係

第18章 入れない世界 後半

「まだまだ若いな 雅也くんは

26歳…だったな



それに…これはーーーー



ただの結婚では…ない




いつまでも遊び気分でいる

そんな甘い考えじゃーーー



いつまでも

トップに上がれないのを

分かって君は言ってるのか?」



刃向う生意気な小僧と

思われてるのだろう…


俺は声が上がっていく藤堂と

反対に 表情を変えず



藤堂の考えを…読み取ろうと

ジッと話を…聞く。




「雅也君 


君の野心家と向上意識の

高さは周りからよく…聞いておる


わたしも君を大きく評価している




君と瑠璃が結婚したら


どうなるか分かっているだろう?




一之瀬と藤堂が組めば


これ以上とない

地位・名誉・権力・富・名声を

拡大出来るのだぞ?



君には大物の風格を備えている




雅也君は頭のいい子だ




これ以上私が言わずとも

言いたいことは分かるだろう」




考えを読みとるのと

言いたいことを…考えるのは

今は…無理だ。




脂ぎった顔を近づけて

話してくるのが…むさ苦しくて

たまらねぇ…。





「ですが・・・わたしは――」





周りから親密な関係に

見えるかのように俺の肩を組み



藤堂は高圧的な声で


囁くように話す



「雅也君


焦らず もう一度 

ゆっくりと考えるがいい」



俺の言葉を…遮らさせる。




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