テキストサイズ

シュールな関係

第19章 落とし穴

わたしは

山本さんを探しに行こうと

ワインを片手に振り返り…

歩き出そうとした時-----




‘’ドンッ‘’


激しく…誰かがぶつかってきた



「///きゃっ!


何なさるのっ  あなた!!




わたくしのドレスが・・・」



この女・・・

ワザと…ぶつかってきた?




彼女のドレスに…

わたしの

赤ワインが飛び散り…

白いドレスに濃い紫の染みが…

じわじわと大きく広がってゆく




「ご… ごめんな…さい!! 

直ぐに拭かないとーーー…


シミが…

取れなくなっちゃわよねっ」





「おまえ・・・

今―--…ワザとコイツに

ブツからなかったか?」


近くにいた大和が寄って来る



「そんな訳…ございませんわ 



こちらのお方が・・・

ぶつかって

こられてーーーー…



わたくしのドレスが濡れたのよ」



「大和! 

そんなに怖い目で

睨まないであげて!!」



そのメンチ…かなり怖いわよっ

彼女…涙目になってるわ


 
「ちょっと…ぶつかっただけなの 

お化粧室に行って

彼女のドレスの染みを

拭いてくるから・・・



…ゴメンちょっと席を外すね」



とにかく…わたしのワインが

彼女にかかった訳だし…

今はどっちが悪いにしろ


早くシミ抜きをしなくっちゃ…




それに…彼女だけでなく…



それ以上に酷くシミの付いた

わたしのドレスもーーー。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ