無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「はぁ……」と

一気にその場がしらけるような…

ため息が漏れる…





なんだか目眩が…する


頭がぼんやりと…ふらつく様な…　



体調が悪いわけではない…

なんだろうーーーー…





「ボンジョルノ　奈緒！　

ワインに

入れた薬は効いてきたかな？」


レオン？

どうして…パウダールームに？




横の鏡にもたれ掛って

腕を組んでいるレオンが…いる



「薬…ってどういうこと…？」





「さっきは

君のナイトに邪魔をされ…


ワインを全部飲めなかったけど…


良かったよ　　


少しは…効いてるようだよね？」


このふら付いて…

思考力が下がってるのは―――…



薬のせいなの！？




「可愛い女の子の相手が

出来るなんて　　僕嬉しいよ



瑠璃さま…


今後の売り出しのバックアップの


約束…忘れないでね」



レオンが瑠璃にウインクをする





さっきまでのレオンの爽やかな

顔付きはなく…彼までもが…

獲物を狙う目つきで…

わたしを…見る



「はい　これを…

クラブフロアーの鍵



貸し切ってるから…



心も体も

ズタズタにして頂ける？」



瑠璃さんは…

わたしを排除するために…　



レオンはわたしを利用してまで

モデルの地位を

手に入れようと…している…。







ここの世界はーーー…



わたしには…歪んで…見える。