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シュールな関係

第20章 現実の世界って…

「庶民的な俺の連れの

ヘアーサロンだから気にするな



まだ…カリスマじゃないけどな」


声を出しながら笑い中に入ると…



アンティーク調の

雑貨が並ぶ可愛いサロン…。


「稔(みのる) 

時間過ぎてるのに

急にお願いしてゴメンな!




え~っと  こいつ奈緒


すまないが彼女のカット頼む」



「大和 任せてちょうだい

バッチリ可愛く仕上げるから!」


ホワッとした微笑みを向ける


「その間に…俺

ちょっと出てくるから頼む」


じゃあな…と大和が

手を振りながら出て行く。



「クスッ 

それにしても大胆なカットだね


 

これ以上短くならないように…


段をそろえて・・・と


綺麗にしてあげるからね」


金髪に近い色でクリクリとした

パーマをかけ…帽子が似合う彼は


くねくねと体を動かして

考える仕草はまるで…



お姉のような…!?




まあ・・・美容師って

中性的な人って多いもの…ね。



「奈緒ちゃんはサラサラの

綺麗な髪してるね



ちょうど肩のラインにそろえて

おくわね」


優しい手つきで髪を洗って

くれて…カットをしてくれる。


「ありがとう」


鏡にうつる自分が他人に感じる。



サラサラの長い髪だけは

わたしの自慢だったのにーーー


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