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「ありがとうございます…


奈緒様

でも今の髪形　

とてもお似合いです


その方が…秘書向きですよ」


山本さんがニッコリと微笑む




秘書向き？




スーパ秘書の山本さんに

言われると素直に嬉しくって


へっこんでた気分が

吹っ飛んでしまい


思わずわたしも微笑んでしまう。




「あれから…

大変だったと聞いたのですが…」



山本さんがアタフタしてた…って

大和が言ってたよね？



「あれだけ…

派手なことされましても

本来の藤堂様の力でしたら簡単に

揉み消せますが…


今回は相手が悪かったですね



雅也さまが

本気で暴れられましたので…


あの方は…本能のままに行動を

されますので…今回は少々

私も振り回されました」




曲がり角の先では…

アパートの階段で座り…

空を見ながら

静かに煙草を吸っている

一之瀬さんの姿が…見える。




「奈緒さまが

お帰りになられてから…


雅也様は…

その場にいたご令嬢を

会場に連れて行き…



大声でご両親方をお呼びに

なりまして…


ご令嬢達はお泣きになりますし…



会長も到着なられ…


ご両親は…正座をして平謝りで

会場は騒然になりました




あの場にいたお嬢様方も

今後…大人しくされないと

山ノ手グループとの関わりが

切れたらお父上方がどうなるか…


私が…ちくと

ご説明をいたしましたし…


今後の縁談に響くと思えば

小さくなっているでしょう」