無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「わたしの財布に…

パスポートじゃない！！？」



ショックーーー！！



あのエンジェルちゃんも

よく聞く…子供窃盗団？



「子供のスリ集団に

つかまってんじゃねぇーよ」




「すみません…

本当に・・・

ありがとうございます…


あれっ　ーーー日本語！？」



振り返る男性は…



「大和！？



なんで大和がここにいるの？



どうして分かったの？


それにドイツ語話せるの！？」



驚きばかりの

セリフが飛び出す…



「そのセリフ…

そっくりおまえに返すけど　


何でスイスにいるんだ？



俺は多才なんだよっ　


ドイツ語ぐらいチョロイの

お前と違ってここがな！」


頭をツンっと突かれる。



きぃーーー！！

くやしい～～～～～～っ！！！




「お前は俺と別れて…

アパートに帰るまでに消えただろ


雅兄が探してると…連絡があった



その後に…スイス行くって

連絡あったから…


ピンと来て・・・付いてきたら



ぶっ　


ものの見事

スリに引っかかってやがる！



ほんとお前は

手間のかかる奴だなぁ」


ぐぐっ・・・


確かに失態を演じてしまい…

返す言葉もない




「さぁ　

今度は俺と出かけるぞ



車借りて来たし

山本にも伝えてきたしなっ」



「でも…一之瀬さんがーーー…」



「雅兄は…夕方に若菜さんと

会うんだろ？


お前がいたからってどうにも

ならないだろ？



あとは二人で


話し合うだけだしーーー…



お前は口だしすることも

余計な事も考えるな…



いいな？



じゃ

ドライブに出かけるぞ！」