シュールな関係
第21章 過去への清算
そういうと嬉しそうに
わたしの手を引き車の助手席に
乗せ車を…動かし始める。
ラジオからはカントリー調の
曲が緩やかに流れ
わたしをゆったりとした
気持ちにさせる。
大和が連れて
来てくれた山のふもと
12月でも 緑が生い茂り…
たなびく雲…
牧草を食べる牛の群れ
果てしなく続く
美しい山脈の連続に
思わず歓喜の溜息がこぼれる…
緑の多い街からは可愛らしい家が
ポツポツと並び…
何もかもが絵画の世界に
踏み込んだみたいで……
「この景色…何時間見てられる」
寒さも忘れて立ち尽くして…
見入ってしまう。
「この先の牧場は
ヤギの放牧もあるし…
出来立てのチーズも食わせて
くれる 行ってみるか?
それに…ここは山のふもとの方
だから雪がないし…
草原に寝ころんでみるぞ!」
わたしが答える隙もなく…
大和が手を伸ばし
草の上に寝転びだす。
「そうよね!!
せっかく来たんだもの
わたしも実は…したかったの!」
「スイスに来てるんだから
チャンスを大いに楽しめって!」
二人して大地に寝ころんで
笑い合う。
風が気持ちよく
スーと体をさすって通り過ぎる…
青い空…
新鮮な空気を肺一杯に
吸い上げる
手を伸ばせば…雲が
つかめそうなくらい近く感じる。
わたしの手を引き車の助手席に
乗せ車を…動かし始める。
ラジオからはカントリー調の
曲が緩やかに流れ
わたしをゆったりとした
気持ちにさせる。
大和が連れて
来てくれた山のふもと
12月でも 緑が生い茂り…
たなびく雲…
牧草を食べる牛の群れ
果てしなく続く
美しい山脈の連続に
思わず歓喜の溜息がこぼれる…
緑の多い街からは可愛らしい家が
ポツポツと並び…
何もかもが絵画の世界に
踏み込んだみたいで……
「この景色…何時間見てられる」
寒さも忘れて立ち尽くして…
見入ってしまう。
「この先の牧場は
ヤギの放牧もあるし…
出来立てのチーズも食わせて
くれる 行ってみるか?
それに…ここは山のふもとの方
だから雪がないし…
草原に寝ころんでみるぞ!」
わたしが答える隙もなく…
大和が手を伸ばし
草の上に寝転びだす。
「そうよね!!
せっかく来たんだもの
わたしも実は…したかったの!」
「スイスに来てるんだから
チャンスを大いに楽しめって!」
二人して大地に寝ころんで
笑い合う。
風が気持ちよく
スーと体をさすって通り過ぎる…
青い空…
新鮮な空気を肺一杯に
吸い上げる
手を伸ばせば…雲が
つかめそうなくらい近く感じる。