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シュールな関係

第24章 番外編 クリスマスの憂心 《大和》

「・・・手を出さずにして切る 

ふふふっ 余裕だな俺―――」


「大和…

一人でブツブツと何か言って 

怖いんだけど?」


晴人が
不思議そうに俺を見ながら…

コーヒーをマグカップに注ぎ、
向かいのテーブルに腰掛けた。


「なぁ 

奈緒ってもう25才だろ?

俺が貰っていいか?

お前には
一番に許可貰いたいしな」



想像もしてなかったのか
ビックリした顔で晴人が俺を見る



「それって…
結婚を考えてるってこと?



・・・・・・姉ちゃんと?!!」


晴人は奈緒の大切な姉だ。


まずはこいつにきっちりと了承をしてもらわないと。



それが男の筋ってもんだろ?


「ああ 

クリスマスに奈緒に
指輪渡そうと思っている」


「だって大和…まだ23歳だろ? 

結婚なんて早くない?


俺はまだ学生だから…結婚とか

考えたことなかったけど」



晴人はまだ医学生で卒業も
数年後

ピントは
こねぇかもしんねえけど、

俺は奈緒と付き合い始めた時からコイツだと考えてる。



いつもジェラシー満開の俺



奈緒のことは愛してる。

口に何度も出して
態度まで出している。



だがあいつはそんなに結婚に
執着がない上…

俺の事は『好き』だとはいうが
『愛してる』は
まだ一度も聞いたことはねぇ。

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