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シュールな関係

第24章 番外編 クリスマスの憂心 《大和》

「大和 晩飯食べに来ないの?」

弁当を買って来たと…晴人が
ドアを開けて入って来た。


「今日は弁当かよ」


「二人が気まずくて作れなかったから…

今日は弁当になったの

文句言うなって!」

確かにあれは…いずらかったよな


「奈緒は?」


「今、風呂入ってるよ」


ふ~ん 風呂かぁ~~


あの袋の中身
見るなら今しかチャンスはないってことだよなぁ


「姉ちゃんと気まずかったら
持ってこようか?」


「いいや そっちで喰うわ」


ノートパソコンを手に取り、
隣の家…に異動する。



晴人が味噌汁を作っている間に
奈緒の部屋に入り、

紙袋に入っているプレセントに
手をかける。


こんなことしていいのか?



人の者を勝手にあさるのは
人間として最低なことだよな…?


だがこのままほっといて

俺のいない異国で奈緒が
ゴールデン・フライに犯されたら
どうする?


俺と奈緒との一生の問題に
発展するかもしれねぇんだ!!


奈緒は俺のモノだ。

―――ってことは…
奈緒のモノも俺のモノだ。


俺のモノなら見ても問題はねぇ。


あとで黙って戻しておけば
いいんだしな。


赤い袋に
入った袋のリボンに手をかけ…



ゆっくりと―――袋を開ける…


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