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【　Mr.ヤマモト
　
今まで何度も
一緒に仕事をしていたのに…


どうして僕は
ヤマモトのその瞳に

気付かなかったんだ…

俺を許してくれ】

黄金に輝く髪を揺らしながら

薄い青い…綺麗な瞳で

山本の手にキスを落とし…


一直線に恋する眼差しで

見つめる
ウイリアム　テーラ



ふっ　落ちたな



これが新しい俺の平和的駆除だ



【なっ…何ですか…？　

ウイリアム様…？　

大和様　これは一体？】


お前のその優秀なる
頭脳を生かして

ウイリアム　テーラを

焼いて食うなり…

煮てくうなり…

あしらうなり…

好きにしてくれ。






若菜さんは申し訳なかった。


電話で
俺がヤツに狙われてると…


奈緒にも若菜さんにも
クリスマスに来るなと
言われてたのに


話してくれてたのに…


俺の脳内では
ウイリアム　テーラが奈緒に
キスしたことがこびり付き

聞いていなかったのが…

この悲劇につながった。


その後、俺が気付いてないと

知った雅兄は


奈緒が手を出されることは
ないと分かってるから

何も知らず一人アタフタして…

ウイリアム　テーラに
迫られる俺を

思いっきり堪能し

腹の底から
思いっきり笑いながら

雀躍していたのだろう・・・


本当に性格の悪い奴だ。