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シュールな関係

第4章 憎しみの過去

わたしは両親が憎い


小さな製薬会社で

働いていた父は

不景気に煽りリストラに合った。



再就職も見つからず

お酒にだんだんと溺れていき

母に手を上げるようになった。



母も父を見切り

『お母さんはあなた達が

心配なの

お父さんと別れて暫く

離れ離れになるけど

落ち着いたら絶対に迎え行くわ

だから今は許して頂戴ね・・・』



涙ながらに出て行ったけど――


わたし達が二度と一緒に

住むという

願いも叶うこともなかった。




お母さんから連絡がなくなり

心配してアパートに行くと

部屋は空っぽだった・・・



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