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シュールな関係

第4章 憎しみの過去

その時にようやく気付いた。

母から捨てられたって・・・



母はわたし達よりも

新しい男を取って蒸発していた。




お母さんどうして・・・?




心にぽっかりと穴が空いた。



お母さんには

料理をよく教えてもらったり

一緒によく買い物にも行った

一緒にお風呂に入ったりもした。



今度、晴人の誕生日ケーキを

一緒に作ろうって

約束してたじゃない・・・・



家族で笑いあった時間は

もう戻らないの?






お母さん

子供ってそんなに簡単に

捨てれるの?




わたし達は

一緒に蒸発した男より

価値がなかったの?




「そんなことなら

始めから期待を持たす言葉を

掛けて欲しくなかたね・・・」


わたしが俯いてて言うと



「大丈夫だよ
     
僕が姉ちゃんを守るから・・・」


空っぽのアパートで

呆然と立ちすくむわたしの手を

晴人がしっかりと

握りしめていた。




わたしが15歳

晴人が13歳の暑い夏だった。






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