シュールな関係
第6章 好みとは
ガッツっつ!!
「痛って~~~!
ねーちゃん何で蹴るんだよ」
私を見ていた晴人のお尻
を蹴り上げた。
「今わたし見て笑ったでしょ?」
だからそのお尻が
サッカーボールに見えてねぇ~」
「ねーちゃんのその性格が一番
ヤバいよ・・・
今までろくに彼氏
も作ってないのにそんな大役
務まるか俺心配だよ
今日はボロ出さないように
終始おとなしくニコニコして
黙ってるんだよ」
生意気なっ!!
でも実際、晴人の言うとおり
恋愛は避けてたから
甘いムードなんて出せるの
だろうか?
すっかり恋愛無段なわたしに
いきなり母親に合うとは
ハードル高すぎだよね!?
でもわたしのこの格好見たら
『あなたみたいな可愛い
お嬢さんにうちの雅也なんて
釣り合うか心配だわ』…とか
『高級ブランドでそろえて
いいセンスされてるわ
ぜひ雅也のお嫁に来て
頂けませんか?』…って
わたしのことだ
気に入られたらどうしょ~
お母様には罪なことを
してしまうわ。
あ~どう断ろう・・・