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シュールな関係

第7章  王子の約束と親の気持ち

歩く人が振りかえりながら


「リムジンだ~」


「うおおおおっつ~!! 

すげぇ車が止まっているぞ」

 
「ダレダレ 有名人いるの?」

注目を浴びている。


テレビや雑誌などで

見たことはあるけど、

わたしも実際にリムジンを

見るのは初めてだ。



ピカピカに光った黒塗りの

長いリムジンの運転席から

上品そうな白い手袋をした

白髪交じりの運転手が

降りてきた。



それにしても長---い車ね

どんな人が乗るのだろう・・・


ドコかのVIP…芸能人?

それとも企業の社長や重役?




わたしもちょっと興味があり

見つめていると



運転手の白髪交じりの男性が

こっちに近寄ってくる・・・・


キョロキョロ周りを見渡すが

私の周りは誰もいない。


そして私の前に立ち止まり

「神崎奈緒さまでしょうか?」

と声をかけてきた。



「ふぇ?」


自分の名前を呼ばれるなんで

予想もしなかったから

間抜けな声が出た・・・


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