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紳士協定布いてます

第11章 誰にも渡さない

「初めまして、丸山遥暉です。」


圭一は深々と頭を下げて挨拶する遥暉に思わず見とれた。

遠目で何度か見かけたことはあったが、面と向かうと言葉が出ないほど・・・。


--泰弘の言った通り、綺麗な顔をしてるな。それに・・・耳心地の良い声だ。
入学して1か月足らず、彰先輩の件なんか関係無しで巴山が紳士協定を布くといったのも納得だ。



噂に聞く登下校のボディーガードをしているらしいナイト君は、長身で広い肩幅と知的な顔立ち。


--なるほど人目を引く、圧倒的な存在感だ。華やかさは慶矩が上だが、カリスマ性はこいつのが数段上だな。


--それにしても。丸山と泰弘が並んで歩くと、天使が飛巡してるみたいだ。


「ここは天国か?受験勉強の合間に目の保養だな。」


知らず知らず顔が緩む。






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