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紳士協定布いてます

第13章 創立記念祭

--同じ着替えの行為なのに、なんで丸山だとこんなに艶色っぽいんだ?俺が好きなのは・・・ダイなのに。


黙々と自分の着物を畳み始めた遥暉を盗み見る。


--微妙にいつもと雰囲気が違う。俺がダイの前で丸山にアピールしていた頃に出していた拒絶のオーラに似ている?



ダイは慶矩に舞台での話しをしていて、なかなか着替えさえ進まない。



「ダイさん、僕は先に講堂に戻りますね。」


荷物をまとめた遥暉がダイを振り返る。



「ええぇ、片付け手伝ってくれないの?」

「岡田さんに手伝ってもらってください。」


遥暉はアッサリとことわる。



「エッ、でも俺は着物なんてたためない・・・。」


慶矩が答えると遥暉はキッパリ突き放した。



「ダイさんとゆっくりやったらいいんですよ。」

「ハルちゃん冷たい。」


少し不満そうな顔のダイと慶矩に、遥暉はニコリともせずいった。



「気を利かせたつもりなんですが?」

「!?」

「ハルちゃん--!?」


遥暉は無表情でサッサと荷物を手に部屋を出ていった。



「なんか、怒ってた・・・。」

「丸山が無表情だと、怖すぎる・・・。なんで?」

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