デュラララ!! 短編集☆
第5章 体温
まっっったく...
「秋は油断するな、って言ってるでしょ。だから風邪なんかひくんだよ。」
「うぅ、ごめんなさい...」
馬鹿セラ。
そう言いながら臨也は布団をかけ直してくれた。
ここは私の部屋、臨也はお見舞いに来てくれている。こうゆうところはマメっていうか過保護っていうか。
まあ、感謝しなきゃだね。正直、熱で怠くて動けない。[動きたくない~(T_T)]ってメールしたらパソコンひとつ持って飛んでくるんだもん。ビックリした。
けど、それ以上に嬉しかった。
「さっさと眠りなよ。俺は仕事するから。」
「うん...」
「ご飯は作っとくね。」
「うん...」
「あー、そうだ。今日、泊まるから。」
「うん...?」
...へ?
「とまる?泊まるって言った?」
本人はパソコンから目を離して訝しげにこちらを振り向く。
「なに?そんなに嫌なの?俺を泊めるの。」
「え、あ、いや!全然全くばっちりOKです!!」
「あ、そう。」
あぁ、なんか変な日本語使っちゃったよ...。しかも仕事に戻っちゃったし。...にしても...
泊まるのか...。
パソコンに向かう背中を見て安心感が広がる。
そうか、じゃあずっと一緒に居られるんだ。嬉しい。
臨也は忙しい人だから、なかなか共に時間を過ごすことができない。貴重な時間...だね。
あ...眠い...