デュラララ!! 短編集☆
第5章 体温
「...ん」
あれ...今、何時だろ...
パソコンの方を見ても臨也がいない。
どこ...??
「セラ~、起きて。夕飯食べよう。」
と、ドアからひょこっと顔を出す臨也。
「あ、うん。」
ご飯を、作ってくれてたのか。そうかそうか。
ほっ、と起きると当たり前だが足に血が下がって立ちくらみを起こしてしまう。
あ、やばい...
目の前が真っ白になる。
倒れそうになった時、臨也に体を支えられた。
「ほーら。病人なんだからゆっくり立ちなって。」
「あ、ごめん。...ありがとー。」
...意外と...力あるんだよね。
女の子達はこうゆうところが好きなのか。そうなのか。ギャップ萌えってやつか。
まあね。臨也はギャップ激しいよね。
一見、引きニートだけど情報屋をちゃんとやってるし。
運動出来ないように見えて、シズちゃんのお陰で危険回避能力めっちゃ高いし。
カップラばっかり食べてそうだけど料理も美味しいし。
ふと思う。
「臨也ってさ。出来ない事ないの?」
「は?」
「いや、なんとなく。」
臨也は少し考えて、またご飯を食べ始めた。
「あるよ。」
「なになに?」
「セラに厳しくする事。」
なんだそれ。惚気か、こんにゃろ。
大好きだよ、もう。
end.