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第2章 常連さまと私

希空は裏口から入り、

事務室にいる店長にあいさつしに行った。

「おはようございます。」

パソコンをみていた店長が振り返り

『希空ちゃんおはよう。

今日無理にごめんね。

今日は予約完売だからよろしく。』

今日は完売したかぁー。

ラストまで休めないぞと思っていると、

『今日は60分が3本。

45分が2本よろしく。

あと、60分の一人は常連のスズキさんだから。

そういえば45分の一人は新規さんだから

リピーターになるように頑張ってね』

そう言うと店長はまたパソコンを見始めた。

たぶん売上の計算してるんだな。

上機嫌な顔してるから

おそらく今月は

ノルマ達成する見込みみたい。

達成してない時は

イラだってるからすぐわかる。

「りょーかいでーす。」

と返事して事務室を出て

となりの案内所のカウンターに

主任が立っていた。

主任にあいさつすると、

『ノアちゃん。店長の機嫌どうだった?』

と聞いてきた。

「今日は上機嫌だから、

達成してるんじゃないですかね〜。」

と答えた。

『ありがとう。

来週オーナー来るから冷や冷やしてた。

達成してなきゃ

オレとボーイ全員クビだからな。

クビどころか海に浮かんでるかも(笑)』

笑顔の主任だけど、

内容エグいよ。

そう思っていると

『じゃあ、希空ちゃん。

用意できたらコールしてね。

もうお客さん来てるから、

画面チェックして報告してね。』

店長は鼻歌を歌いながら

女の子のスケジュールチェックをはじめた。

希空は自分の個室がある3Fに向かった。


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