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第1章 働きはじめたワケ

菜々は脱衣場からバスタオルをカラダに巻き、

濡れた髪の毛をタオルで拭きながら

キッチンの横にある冷蔵庫から

ビールを手に取り

そのままリビングのソファに向かった。

そして、ソファの前でビールを開け

ひと口グイッと飲んだ。

「あ〜、おいし〜」

ひと口で500mlの缶を

半分飲み干してしまった。

そのままソファに腰をかけ、

45インチの液晶テレビをつけた。

平日の昼下がり、

チャンネルはワイドショーばかり。

内容は今年の夏も暑くなりそうです。との内容

どうでもいい内容をボケっとみていると

手に持っていたビールも空になっていた。

さっきまで寝ていたのにアルコールの力で

いつのまにか眠ってしまっていた。

ユメの内容は昔話を思い出していた。

初体験は16才の高校2年生の夏だった。

その頃はまだまだウブな私は

エッチのエの字もわかってなかった。

むしろ、そんな事をする人を軽蔑していた。

もちろん付き合った事もなかった。

学校の男子はまだまだ子どもっぽくて

まったく異性としてみれなかった

初体験の相手は

まだ出逢い系サイトが

厳しくなかった時代に知り合った

3つ上のメル友だった。

メル友募集の中心のサイトで

友達とひょんな話からやってみようよと話になり、

暇つぶし感覚で募集してみた。



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