
4年分の愛を君へ
第1章 再会
「で、チカ。
俺達何すればいいの?」
眠気と戦ってたせいで全然話を聞いていなかった。
「あのさー、マサトも委員なんだからちゃんと話聞いてよ。」
チカの半分起こった顔があくびで出た涙の奥にうつる。
「なんかパンフレットの作成が遅れてるんだって。
だからそれを役割分担して作るの。」
「そーなんだ。
で、俺達の役割って何?」
「パンフレットにチラシをはさむの。
ほら、場所移動するよ。」
毎年1万部のパンフレットを作ってるらしい。
それがほとんど手作業なんて、機械に任せればいいのに。
