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4年分の愛を君へ

第3章 学園祭



「たくさん彼女作ったのはスミレを忘れるため?」

「……。
何でそうなるんですか。」


リュウヘイにもチカにもミノリ先輩にも、もしかしたら俺の友達は皆俺の本性に気づいてるのかもしれない。


そんな考えが頭をよぎった。



「なんとなくw

スミレも悲しかったと思うよ。

自分では隠してるつもりだったかもしれないけど、まだ心のどこかに早川君がいるのは私も分かってたし。」


「……」


「スミレはね、何だかんだ言っていつも早川君の事話してたもん。

1年半経った今は分からないけどね…。」



なんだよそれ。

いつも俺の事を話してた?

嘘だろ……。

てっきり俺はスミレ先輩はもう俺の事なんか何とも思ってないと思ってたのに。



「ミノリ先輩は何でそんな事を俺に言うんですか?」


「なんとなくかな。

でも、スミレも自分の気持ちに嘘ついてたのは事実だと思うよ。

今はお互いがお互いの事を想ってるかは私には分からないけど、そろそろ素直になっても良いんじゃないかな?

まぁ早川君がスミレの事を今も想ってたらの話ね。」




なんて大人びたアドバイスなんだろう。

1歳違うだけでこんなにも変わるのかといつしか俺はリュウヘイとミノリ先輩のアドバイスを比べていた。



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