
君の笑顔をーー
第17章 冬に咲いた花。
紗彩の即日という要望を叶え、日曜日に4人でカラオケに行くことになった。
日曜日の昼。
13時に駅で待ち合わせをしていた。
「緊張するーーーーーーーーーッ‼︎」
『いやいや…それは私のセリフだと思いますよ?泉ちゃん?
何であんたが緊張してんのよ!笑』
「だってー。学校以外で蓮に会うの初めてだし…。私、変じゃない⁉︎⁉︎」
『変。』
「ええぇェ⁉︎⁉︎⁉︎ どこが⁉︎⁉︎
服、似合ってない⁉︎⁉︎」
少しは気合い入れて来たんだよー‼︎
デニムのショーパンに、黒のタイツ。
ムートンブーツに合わせて
ベージュのファージャケット。
ポンポン付きのニットキャップ。
モコモコしててだるまみたいだけどさ…
寒さにはかえられない!
『違う違う。 あんた付き合って何ヶ月よ? いい加減慣れなさいよ!』
「そっち⁉︎ もう‼︎ 焦るわ‼︎
てか………。
紗彩さん? 気合い入ってますね?」
『当たり前じゃん♪ 勝負服よ‼︎』
ははは。
分かるけどさ…。
紗彩は…
マイクロミニのショーパン。
黒のニーハイブーツ。
ショート丈の白のダウン。
可愛いよ?
可愛いけどさ…
「今日、かなり寒いよ?風邪ひくよ?」
『ふふふッ。大丈夫なのよ!』と言って不敵な笑みを見せ服を捲ると………
「ぶふッ‼︎
何その貼るカイロの数‼︎ そこまでして、勝負したいのね?」
『当然‼︎』と言って服を整えた。
