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君の笑顔をーー

第17章 冬に咲いた花。



部屋に入ると私の向かいに蓮。
紗彩の向かいに大翔先輩。
と2人づつ並んで座った。


始めは4人で、おしゃべりをした。
蓮と大翔先輩が私たちを初めて見たという…雄叫びをあげていたスポーツ大会の話。

騒ぎまくっていた体育祭の話。


もう…忘れてもらってもいいでしょうか?


すると紗彩が蓮と私の馴れ初め?
を話し出した。


『蓮先輩の告白、めっちゃ良かったですよねー‼︎
体育祭で泉を誘拐して走って…
借り物メモには…ふふっ♡
最後には自分のハチマキを泉の腕に巻くなんて〜♡ きゃー☆』


「ちょっ‼︎紗..『わゎわ‼︎ 紗彩ちゃん‼︎‼︎
まじ勘弁してくれッッ‼︎』


『何?蓮。泉ちゃんを誘拐したんか?』


(や…あの。誘拐って…笑)


『してねーよ‼︎‼︎ 体育祭の借り物競争で泉を連れてゴールしたんだよ。』


『へ〜。 初耳だわ。 借り物メモまで渡して告白?』


『呼び出すきっかけが欲しかったんだよ‼︎』


『ふーん。愛の言葉が書いてあったから伝えやすかったんだ?』


『違ッ‼︎ 好きな人って指示だったんだよ‼︎』


(ねぇ…蓮。気付いて無いでしょ…。
大翔先輩、誘導してるっぽいよ?)


紗彩はそんな蓮を見て隣で笑ってるし…。

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