
君の笑顔をーー
第23章 私の答えは…
そして、卒業式を迎えたーー
紗彩は大翔先輩と離れてしまうのが悲しくて、ずっと先輩の腕の中で泣いていた。
そんな紗彩が微笑ましく思う。
大翔先輩は地元の高校を受験していたので、高校に行っても変わらない関係を願っている。
『泉ちゃん。ありがとな?
紗彩とこうやって一緒にいられるのは、泉ちゃんのおかげ。
これからもこいつと、仲良くしてやってな?寂しがり屋なやつだからさ。笑』
「はい‼︎ こちらこそ紗彩をよろしくお願いしますね?
大翔先輩‼︎ 卒業おめでとうございます!」
大翔先輩は、紗彩を大切にしてくれている。ちょっと俺様だけど、それが大翔先輩の愛情表現だ。
仲良く幸せでいて欲しい。
