
君の笑顔をーー
第43章 後輩くん。
『勉強でわからないところがあるんですけど、教えてもらえませんか?』
「え?あ..いいけど。どこ?」
男の子は椅子を引くと
私の隣に座ってきた。
あ……
なんだろう…?
…香水?
彼からは僅かにいい香りがした。
彼がわからないという場所を教えてあげると、『なるほど!』とニコニコ笑って解いていった。
『ありがとうございました。
あ。名前...』
「私?3ー5の佐藤 泉だよー。君は?」
『俺、1ー5の柊 蒼介って言います!』
柊くんはニコっと笑いながら、挨拶してくれた。
