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君の笑顔をーー

第44章 初めての…


外も暗くなり始めた頃。

図書室のドアが開いた。


『泉ー。悪ぃ。待たせた。』


「陸ー!」

私は教科書をバックにしまうと、陸の方へ歩いた。


「あ。柊くん。またね☆」


柊くんは『はい。』と返事をするとペコっと頭を下げた。


陸と図書室を出て歩いていると『さっきの誰?』と聞いてくる。


「あー。図書委員の1年の子。」


陸は、あまり興味をもたずに私の手を握り歩いた。

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