
君の笑顔をーー
第45章 球技大会は波乱の幕開け⁉︎
紗彩は1年の方へ歩いて行く。
もう鬼の形相だ……
「紗..紗彩⁉︎」
何が起こったのか理解出来ずにいた。
立ち上がろうとした時、足首に激痛が走る。
痛ッッ
ヤバ…足が。
その様子を見ていた陸が
2階席から飛び降りようとしていた。
えええぇぇぇ⁉︎⁉︎
ちょッ⁉︎ 陸⁉︎
その時、私に駆け寄る音が聞こえ、フワリと体が浮いた。
(え?)
私を抱きかかえているのは、柊くんだった。
華奢だと思っていた腕は、逞しくて私を軽々と抱き救護室まで走っていた。
