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表裏、一体。

第2章 理由。

私は、決して可愛いわけでもなく
美人なわけでもない。

でも、ブスでもない。






心が途轍もなく、

不細工なだけで。







私は知っていた。
家庭環境から。
私は嫌われ者だと。
最低な人間だと。



存在するに値しない存在だと。




だから、私は外に居場所を求めた。
仮の姿で。
皆、私を好きだと言ってくれた。
猫を被った私を。
私も皆のことが好きでたまらない







ふりをしていた。

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