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表裏、一体。

第5章 情事。

"恋人"になってから3ヶ月、最近では所謂、おうちデート、というのが多くなってきた。
俺は実家暮らしだからさ、と白内君が自室に招くことを極端に嫌がるから、私の一人暮らしのアパートを利用することが多い……というよりも、おうちデート、をするなら必ず私の部屋だ。










デートって、何?











「えーみちゃん、ここ、おいで?」

ベッドに胡座をかきながら、彼は少し首を傾げ、自分の太腿を両手で優しく叩く。
………………また。
それでも、顔をふにゃふにゃに、喜びを全身から溢れ出しながら、えへへー、とか言いながら、いつもの定位置、白内君に後ろから抱き抱えられるように体育座りをする。

「んー…えみちゃんっていつでもいい匂いだね〜♪」

んっ……、と、彼の鼻がうなじをくすぐるから、条件反射で声が出てしまう。
真正面にあるテレビには、さして面白くもない芸人が、はしゃいでいる姿が映っている。









「あいつ…つまんねぇな……」






やっぱり…口調が変わった……。

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