あなたに会うために、
第2章 いつもの日常
「えーなにそれ?ほんと?」
私は何と無く気味が悪くなってゾクりと寒気を感じた。
「うん。森の奥の湖にピクニックに行く人が
多かったらしい。それでそのうちの何人かが
結局帰って来ないってことになったんだと。」
「えーなにそれ。絶対ビンゴじゃん。
あたしが見たところだよーそれ。」
鳥肌がたった肌をさすりながらそうつぶやく。
「すげーな!
俺と神楽さんなんてその話し聞いて
すぐに探検しに行ったのに
見つけられなかったんだよなー。
てか、ひいばあちゃんに途中で遭遇して、
神隠しの湖探しに行くって言ったら
罰当たりが!って怒られて連れ帰られたっけな。」