あなたに会うために、
第2章 いつもの日常
樹の言葉に、
「ひいばあちゃん?
…樹たちもひいばあちゃんに会ったんだ。
あたしも祠の前でひいばあちゃんに会って、
連れて帰ってもらったんだ。」
「ふーん、そうなんだ。
そんなとこまでわざわざ行って、
お参りかなんかかな?
神主さんも色々大変なんだなー。」
空を見上げながらそう話す樹に、
あの鏡の話をするかどうか迷った。
(なんだかただの怖がりみたいにからかわれても嫌だしな〜。あたしの気にしすぎだよね。)
そう日菜子が思っていると、
「…あれ?あれ神楽さんじゃね?」