あなたに会うために、
第2章 いつもの日常
「ごめんごめん!」
そう言いながら慌てて家から飛び出した。
いつもは門の前で樹が来るのを待っていた。
「なんだよー、
月曜日だから起きるの辛くて二度寝でも
してたのか?」
「違うよー!
お母さんからおじさんちに荷物届けるの
お願いされてる手紙を家出る直前に見つけてね、
それでゴタゴタしてたの。」
「へぇー…
じゃあもしかして今日、神楽さんとこ行くの?」
「うん、学校帰りに寄るつもりだよ!
樹も一緒に来る?」
「行く行く!神楽さんに会うの久々だなー。
家にいるかな?」
「うーん、いるんじゃないかな?
神楽にいちゃん大学でもサークルとか
特に入ったりしてないみたいだし。」
そんな他愛もない話をしているうちに
学校についた。
また放課後、と言い合い、
お互いの教室にむかった。