月夜に君と待ち合わせ
第3章 ムーンライトサプライズ!
グ!パッシャリーン!!
彼女の頭で割れ一升瓶が散らばった…
そして店に酒と、鉄の匂いが広がった―――――…
「正気に戻ったか?」
彼女を見ると…頭から酒をかぶり…びしょ濡れで…
赤い水も噴水の様にピゅ〜っと吹き出させていた…
「あは!許してあげるよ〜
僕の一番好きな顔をするんだから〜…もう、パニックは治まったんだね?」
彼女は、口をパクパクさせながら―――…僕の好きな、キョトン顔でおどけて見せる―――…
僕は、立ち上がろうとしたが―――――…
何か…クラクラする―――…
あっ…
お酒の匂いに酔ったかも――…
体がフワフワして―――…気持ちいい…
「さぁ、帰ろう?
自転車で来たんだ…後ろに乗せて―――…」
彼女を連れて行こうにも…
彼女も相当酔っているのか…
動かない―――――――…
しょうがないなぁ〜…
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