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夕雲の中学生恋愛日記

第12章 体育祭

二回戦敗退になったバスケ。でも、楽しかったからよかった。


そして、フットサル。経験者が多くて、女子は参加しなくてもいいという楽な競技。

「やっぱ、諒はフットサルだよね!」

「美里、興奮しすぎ。」

諒というのは永澤のことで、小学生の頃からずっとサッカーをやっている。うちにサッカー部はないから、近くのフットサルクラブに入ったけどかなりの実力だ。そして美里は永澤のことが好きらしい。ついこの前カミングアウトされた。いっちゃ悪いけど、永澤は顔はいいけど、あんま性格はよくないと思う。それだったら同じクラブに入っている猪又の方が顔も性格もいい。

「あー!みた!?今シュート入れたよ!」

「永澤ならシュートくらい当然じゃないの?」

「まぁね!」

美里は誇らしげにいう。ちなみに祥亘といえば、あまりボールを蹴る種目は得意ではなくて、どちらかというとおぼつかない。パッとみもよくない。祥亘ほどサッカーが似合わない人はいないと思った。それでも知識はあるらしくて、昨日の学校帰り、サッカーとフットサルの違いを熱く語っていた。こういうとこはやっぱりスポーツマンなんだ。

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