テキストサイズ

夕雲の中学生恋愛日記

第19章 良いところと悪いところ。

すごく嬉しいけど、恥ずかしい。今日は本当にどうしたんだろう。祥亘じゃないみたい。不安になるなんて…。


「夕雲、どうして俺がみんなに夕雲と付き合ってること言わないかわかる?」

「………。」


そういえば、わからない。なぜだか、大切なことを私は聞いてなかった。


「百面相してる可愛い顔の夕雲を誰にも見せたくなかったからだよ。…でもさ、もし夕雲が言いたいならいってもいい。俺、決心ついたよ。」

「何の決心?」

「夕雲が好きすぎるから戸惑わないように。だから言わないって理由もあったんだ。」


意外に考えてた。私はそれを知らなかった。祥亘の考え。聞こうと思えばいつでも聞けたこと。ただ、きっと私が聞きたくなかったんだ。祥亘に嫌われないために。


「なんかさ、昨日夕雲にちゅーしてって言ったとき、夕雲は本気で困った顔してた。だから、俺のこと困るくらい嫌いなのかなって。不安になってた。ごめん。」

「…私もそう思わせてたなんて知らなかった。ごめんね。」


私が祥亘を嫌いになるなんてあるわけない。8年間恋してきたんだから。今でも大事で大好きな人。
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ