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夕雲の中学生恋愛日記

第17章 2つの影

いきなり、ドアが開かれまた足音が近づいてくる。この時点で先生ではないとわかった。どうやら、私がいる辺りに来ている。ふと、顔をあげると、そこには諒がいた。

「よけて、鉛筆削りとりにいくから。」


そう言うと諒は無言でよけてくれた。じゃらじゃらとうるさい鍵をもち準備室のドアの前に立つ。すると、諒が後ろからついてきたらしい。影が映った。ドアを開けて中に入ると、目にも留まらぬ早さで諒が私の手首を掴み、私をドアに張りつけた。何をしたいのかはわからないけど、私は自分の頬が紅くなるのを感じた。

なんでと聞くために口を開こうとすると、いきなり諒がキスしてきた。逃げようにも逃げ場は塞がれていた。私の足の間に足を入れ、手首はドアに張りつけたまま。

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