檻の中の女
第3章 日常
私がそう言うと、
「桜も気になるー?」
と、優香が嬉しそうに食いついてきた。
「桜はこういう話全然のってこないからさ、
興味ないのかと思ってたー!」
「興味、か〜。
あるような〜ないような〜かな、」
私がそう返すと、優香はぷくっと頬を膨らませて、
「んー、惜しいな〜
私さ、クールビューティーの副会長より、
ふわふわ系現役モデルより、誰よりも
桜が1番完璧な女の子だと思ってるよ!?」
そう言ってまっすぐ目を見つめられて、
「な、なに言ってんのよ…
そんなことないよ…買いかぶりすぎ。」