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ワールドアパート

第7章 少女の趣向

僕はコートを脱ぎ
床に置こうとした

「ハンガーありますよ。かけましょうか」
少女は立ち上がり
寝室からハンガーを一つ持ってきた


「あぁわざわざ…申し訳ない…」


ハンガーを受け取ろうと手を伸ばすと


少女と僕の指先が触れ合った


頭の中では焦る気持ちがあったが
手を急に引っ込めると不快に思うだろうと思い


平静を装い受け取った


僕がコートを掛けると
少女はコートの掛かったハンガーを受け取り
寝室に行った

自分の寝室に服を掛ける
ものでもあるのだろう…



しかし何なのだろう

この“監禁”という言葉を忘れさせられる
少女の対応

まるで女の子の家に遊びにきているだけじゃないか


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