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ワールドアパート

第2章 僕への頼みごと

ティーパックの紅茶を一口飲んだ先生はいつもの様に穏やかだった。

大した頼みごとではないのだろう

前は庭の花壇の手入れとか
奥さんへのプレゼント選びの手伝いとか
パソコンのタイプが遅いから代わりに打ち込んでくれ…とか先生の頼みごとは医学部教授の頼みごととしては、大変穏やかだった。

「きちんとバイト代もだすよ〜」
にっこり微笑んだ

やっぱり雑用か…

「今度は僕は何のお手伝いですか?」
ちょっと笑みを浮かべながら聞く




先生はゆったりと穏やかな表情のまま
僕の目を見て言った


「ある少女の監視をして欲しいお金は弾むよ
月に最低10万は払おう」





時が止まったようだった


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