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曖昧☆Bboys

第8章 秘密のKiss

「じゃあ、ご馳走様」


私は霧人の顔も見ないで、去ろうとした。


すると手首を掴まれそのまま後ろに引っ張られ倒れそうになる。


「きゃっ」


倒れそうになる身体を霧人は後からしっかりとホールドして私を抱き締めた。


「会いたかった...」


「よく言うわ、連絡さえしてこなかったくせに」


私は内心どこかで期待してたのかもしれない、と口に出してから気がついた。


「本当にちょっと忙しかったんだ」


「....私が...店に来なかったら会わないじゃない」


「来ると思ってた」


抱き締めながらも随分自信ある口ぶりでちょっと頭にくる。








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