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曖昧☆Bboys

第12章 揺れる恋心

「そうだ!美咲ちゃん聴いてみる?」


「えっ?」


「新しい曲だよ」


「いいの?」


「ライブしないし、お披露目する場所なくなっちゃったし...」


「うん、じゃあ聴かせて」


「よし!行こう」


「え....」


「スタジオで大音量で聴かせてあげる」


「今から?」


「そう、今から」


彰吾はギターをケースごとヒョイと担ぐと私に上着を着せた。


「行くよ」


「う、うん」


淹れ立てのコーヒーも飲みきる前に私達はスタジオに向かった。


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