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曖昧☆Bboys

第12章 揺れる恋心

食後にコーヒーを淹れ、付いていたテレビを消した。


「彰吾、バンド辞めるってどういうこと?なにがあったの?」


「俺が持っていった曲のアレンジが全然イメージと違う。
あんなんだったらあの曲はやらないって言ったんだ」


「で?」


「揉めた」


「今までだってあったでしょ。それがなんで辞めるになるの?」


「あいつらと俺の方向性が違ってきた」


「そんな..」


「とにかく暫くは一人でやるよ」


「一人でって...」


「ギターさえ弾けりゃいいんだ...」


彰吾はきっと強がりを言っている。


だってあんなみんな仲の良いバンドだったんだもん・・・


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