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曖昧☆Bboys

第13章 少女玲奈

ハンバーガーの包みをクチャクチャと丸めながら最後の一口を口に放り込むと直ぐに立ち上がりダストボックスに投げ入れ、店を出た。


そうだよ!


少しでもお金にしたいならギター弾けばいいんだ!


今までバンドでやってきた俺は路上で弾くなんて考えもしなかった。


だけどこれからは一人だ。


あれなら俺にもできる!


急いでアパートに戻り、必要な機材と、三本のギターのうちのたった一本のアコギをケースごと担ぎ、再び駅に向かい電車に乗り込んだ。


どうせなら人が多いところがいいな。


俺は新宿で電車を降りた。


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