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曖昧☆Bboys

第13章 少女玲奈

小さな広場までくるとマイクをセッティングし、ケースからギターを出し準備をした。


そうだこのケースが大事だ。


ケースの蓋を大きく広げ、自分の前に置く。


よし、やるぞ!


ポロロ~ンといつものエレキの音ではなく、味わいのある優しい音が俺の指から放った。


俺は今まで作ってきた曲を即興でアレンジしながら、アコギの音に変換して弾き始めた。


すると一人足を止め、そのまま立ち去り二人立ち寄って、一曲聴いては立ち去る。


聴いてくれるが一向にケースにお金を投げ入れる奴がいない。


畜生、ケチなやつばっかりじゃないかっ!


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