テキストサイズ

曖昧☆Bboys

第22章 霧人とのクリスマス

「ここの住宅地の自治会が毎年やってるんだよ。都内の洒落たツリーとは違っていいだろ」


「うん!凄い懐かしい感じする!それにしても自治会ってよく知ってるね」


「ここの側に俺の爺さんちの側でさ、俺がちっちゃい頃から毎年やってるから知ってた」


「そうなんだね~お爺さんちどこ?」


「もうないよ、二年前亡くなって家は売却したし」


「そっか...ごめん」


「いいの、いいの、高齢で老衰ってやつで幸せな人だったから」


「そっか…」


美咲は黙ってツリーを眺めていた。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ