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曖昧☆Bboys

第23章 それぞれの年明け

「はい、これ...今週分」


出勤前に彰吾が一万円札を私に手渡した。


「今週分って事はひと月四万もくれるの?」


「うん、今まで迷惑かけてたし...バンド辞めたから暫くはバイト中心で少し金貯めるよ」


「ホントにやめたんだね...」


「じゃ、いってくるから」


彰吾はバンドの事はスルーして、玄関で靴を履く。


「待って、マフラー」


いつものように彰吾にマフラーを締め様としたら、それをさせず、さっと手に取った。


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