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曖昧☆Bboys

第24章 大人の魅力

「えっと、中目黒だっけ?」


「はい」


紅林さんは私一人をタクシーに乗せた。


「これ、タクシー代」


三千円を私に握らせる。


「いいですよ~」


「いいから、ほら運転手さん待ってる」


そう急かされると返す間がない。


「来月もまた来てね、今夜は付き合ってくれてありがとう。楽しかったよ」


「こちらこそありがとうございます」


タクシーのドアは自動で閉まり、私は座ったまま会釈した。


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